海外FX業者の倒産/出金拒否/怪しい/トラブルなどの最新情報

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「海外FXはなんとなく怪しい」「そんな簡単に儲かるはずがない」。株をはじめ、さまざまな投資は必ず不安の声が付きまといます。もちろん単なる噂に過ぎないものもありますが、急に倒産するFX業者が現れたり、出金拒否が行われたりすることがないとは言えません。なかには、トラブルが生じて裁判に発展するといったこともあるのだとか。

今回は、2023年10月現在ネット上に上がっている海外FX業者の倒産や出金拒否、怪しいという噂やトラブルといった最新情報についてご紹介します。

海外FXでは有名海外FX業者の経営破綻が2023年5月にあったばかり

海外FXでは倒産や出金拒否といった噂が絶えません。出金拒否があったのち、倒産や事業売却されることが多いFXですが、つい最近も日本人に人気だった海外FX業者のひとつ「GEMFOREX(ゲムフォレックス)」が突然2023年5月31日でサイトをクローズ、多くのトレーダーを不安に陥れました。公式情報としては、2023年7月31日に経営権の譲渡とM&Aによる事業承継契約の締結を完了し,2023年8月1日より買収先であるGalaxy DAOにより運営されているとのことです。

GEMFOREXは豪華なボーナスキャンペーンをしていることで非常に注目を浴びていた海外FXのひとつで、口座開設だけで2~3万円がもらえるといったものや毎日抽選があるボーナスなどが開催。アンバサダーには元ボクシング選手のマニー=パッキャオや元イングランドのサッカー選手のデイビッド=ベッカムが就任したことでも話題となっていました。

そんなGEMFOREXも内情は苦しかったようで、2022年12月頃から出金遅延が起こるようになったと言われ、2023年2月には出金遅延について公式にアナウンスされました。その後も倒産の噂はあったものの、派手なキャンペーンは続いていましたが、とうとう5月末には経営破綻となったようです。

出金拒否や出金遅延については、実際にトレーダーの問題で出金拒否がされるケースもありますが、出金遅延は明らかに業者側の資金繰り等に何かしらの問題があることが想定されます。当然公式には発表するわけがないので、利用している方のSNS投稿などから情報収集を行い、問題がない出金拒否(トレーダー側の問題の可能性もあるため)でないかを確認するようにしましょう。

出金拒否をしているかもと思われる理由

出金拒否や出金遅延は海外FXをする際によくあるトラブルの元凶となるものです。ただし出金拒否の疑いについてはその他の可能性もあって一概に「出金拒否をする悪徳業者だ」とは言い切れないのが現状です。

出金拒否かも?と疑われる可能性

・トレーダーが何らかの不正を行ったり禁止事項を行った
・業者側が明らかに出金拒否を行った
・業者側に何らかのトラブルがあって一時的に出金ができない状態になっている
・入金方法とは別の出金方法を利用しようとした
・キャンペーンボーナスを出金しようとした
・出金先の情報が間違っていた

トレーダーが何らかの不正を行ったり禁止事項を破った

トレーダー側が何らかの不正行為や禁止事項を破った場合には当然出金拒否の処置が行われても文句は言えません。たとえば、裁定取引(アービトラージ)を行った、禁止されている両建て取引を行った、短時間にスキャルピング取引を行った、他人の身分証などを活用して取引を行ったなどの場合には出金拒否が、また悪質な場合には口座凍結などの処置がなされる場合もあります。

業者側が明らかに出金拒否を行った

業者側が悪質FX業者で出金拒否を行っていることも考えられます。日本国内のFX業者は日本の金融庁登録がなされた、ある意味安全なFX業者のため、詐欺を行うようなことはほとんどありません。しかし、海外FX業者の場合、日本の金融庁登録がなされていないことも多いですし、それに代わる金融ライセンスもグレードの高いモノから低いものまでさまざまです。なかには、金融ライセンスすら持っていないという海外FX業者も存在します。
そのようなFX業者を使った場合、出金拒否があってもしょうがありません。海外FX業者の中には明らかに詐欺を目的とした業者があるからです。

悪徳FX業者につかまらないようにするためには、SNSやブログなどでその業者を使用しているトレーダーの情報をチェックし、安全かどうかを確認してから口座開設を行うようにしましょう。悪徳FX業者は派手なキャンペーンボーナスなどを巧みに利用し、口座開設→入金を促します。実績がないのに豪華キャンペーンを行っている場合にはかなり怪しいとみていいので、海外FX初心者の方は、多くのトレーダーが利用している無難な海外FX業者からスタートするように努めましょう。

業者側に何らかのトラブルがあって一時的に出金ができない状態になっている

出金しようとしたタイミングにたまたまサーバがダウンした、システムがメンテナンスになったといったことで一時的に出金できないことも往々にしてあります。トレーダーとしてはそのような場合にも、「業者が潰れたんじゃないだろうか?」と不安になることもあるかもしれません。メンテナンスの場合には公式サイトにメンテナンスの日時が記載されることがほとんどなので、その時間を避けて利用すれば問題ないでしょう。

ではサーバがダウンするといったケースの場合ですが、たまたまアクセスが集中したのか、もともとのサーバインフラが弱いのかは、正直なところ表側からはわかりませんので、「サーバ増強など設備投資を積極的に行っていない業者?」という不安を持たれる可能性も否定できません。少しでも不安を感じるようであれば、積極的にその業者を利用しない、または解約して安心のFX業者に移るということも検討してみましょう。

入金方法とは別の出金方法を利用しようとした

海外FXでは入金した方法と出金方法はマネーロンダリング防止の観点から同一することが基本となっています。複数の入金方法を使用した場合、出金には優先順位がありますので、その順番で出金が行われます(クレジットカード出金→オンラインウォレット→銀行送金の順)。

もし出金が上手くいかない場合は、出金拒否を疑うのではなく、出金方法に間違いはないかを確認しておきましょう。

キャンペーンボーナスを出金しようとした

海外FXで行われているキャンペーンボーナスは非常に多彩です。口座開設ボーナスや入金ボーナス、トレードコンテスト、季節のボーナスキャンペーン(ハロウィン・クリスマスなど)が常時または不定期に行われています。なかには、インフラ投資を積極的に行っているため、ボーナスキャンペーンは行わないとしているところもありますが、トレーダーとしては、ボーナスキャンペーンが豊富な海外FX業者の方が口座開設のしやすく、取っ掛かりとしては入り込みやすいと感じることでしょう。

そんなボーナスキャンペーン、貰ったボーナスだけを引き出すということはできません。つまり2万円のボーナスキャンペーンを貰えたとしても、それを現金として引き出すことはできないのです。「引き出せないならボーナスをもらった意味がないじゃないか」と思う人もいると思いますが、ボーナスを活用して出した利益はきちんと出金することができますので安心してください。ボーナスは一度使うと消えてしまうものもありますので、使用方法はトレードをする前に確認しておきましょう。

出金先の情報が間違っていた

「出金しようとしたのに情報が間違っていた」これは、たとえば口座開設をした時と出金しようとした時で住所が変わったといった場合などが該当します。またそもそもの個人情報を間違えて入力していたといったことも出金できない可能性に該当します。銀行名、支店名、口座番号などの情報は間違っていないか今一度確認してみましょう。

もし出金拒否された場合には?

以上のようなことから、本当に出金拒否となっているか、トレーダー側の勘違いの可能性かがわからないまま「出金拒否ではないか?」と感じることがあった場合には、まずはサポートデスクに連絡を取り、出金できない旨を伝えるようにしましょう。

最近は多くのFX業者でチャットボットが設置されていて問い合わせしやすくなっていますし、日本人向けのサポートを充実させているところも増えていますので、何らかのトラブルがあっても「英語で対応しなければならない」と気負う必要はありません。まずは現状何が起こっているのかを正確に把握することで落ち着くようにしましょう。

出金拒否されることがないような海外FX業者の特徴とは?

海外FXでのトレードを考えているのであれば、出金拒否がない業者が一番です。では現状自分が確認できる安全ポイントとはどんなものがあるでしょうか?

それには
・運用実績の長さ
・金融ライセンスの有無やグレード
・取引形式がDD方式/NDD方式のどちらか(NDD方式の方が透明性は高い)

などがあります。それぞれ見ていきましょう。

運用実績の長さ

運用実績は信頼のバロメーターといっても過言ではありません。当然、長く運用実績があるということはお客様がずっとついてくれているとうこと、すなわちサービス面に支障がないFX業者であることを如実に表しています。運用実績が長い海外FX業者で有名なのはiFOREXで、すでに25年以上の実績があります。有名どころの海外FX業者ではXMTrading
で15年ぐらいの実績を持っています。2020年代に新しくできた海外FX業者だとまだまだ未知数で利用しづらくても、実績のある海外FX業者であれば利用ハードルは低くなると思います。その点も注目ポイントです。

金融ライセンスの有無やグレード

海外FX業者の安心度のバロメーターとして金融ライセンスの有無は重要です。金融ライセンスを保有していないということは、免許もなく車を運転するようなもの。そんな業者の口座に大事なお金を預けられるわけがありません。必ず公式サイトから金融ライセンスがあるかどうかを確認するようにしましょう。

また、金融ライセンスには格のようなものが存在します。誰でも取得できるような簡易的なものから、取得が難しいものまでさまざまありますので、単に金融ライセンスを保有しているから安心とするのではなく、どんな国の金融ライセンスを持っているかまで確認しましょう。

取得が難しいと言われているのは、英国金融行為規制機構(FCA)やキプロス証券取引委員会(CySEC)です。反対に、セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVGFSA)やセーシェル金融サービス庁(FSA)などの金融ライセンスは取得しやすいもので、信頼性は高くありません。

取引形式がDD方式/NDD方式のどちらか(NDD方式の方が透明性は高い)

海外FXの取引形式にはDD方式とNDD方式という2つがあります。

DD方式とは、顧客とインターバンク市場の間にFX業者が入り取引を行う形式です。FX業者が介入するため透明性が薄れてしまうのがDD方式の特徴となります。ただし、スプレッドが狭いため、取引コストは安い傾向にあります。

一方で、NDD方式とは、顧客注文をインターバンク市場へ直接流して取引する方式です。NDD方式であれば、FX業者が介入しないため、取引に透明性があるものの、スプレッドは広くなる傾向があります。

海外FX業者の多くはNDD方式ですが、なかにはiFOREXのようにDD方式のFX業者もあります。ではiFOREXが怪しい業者で出金拒否をしているかというと、25年以上運用実績のある安心のFX業者ですから、結局は怪しいか怪しくないかは「業者による」ところが大きいと言えます。どちらを選ぶかは自分次第ですが、とはいえNDD方式にしておく方が無難と言えるでしょう。

まとめ

「FX 倒産」「FX 出金拒否」「FX 怪しい」「FXトラブル」と検索すると、本当にFXをやってていいのかな?と思うような情報が出てきます。しかし、どんな業種でも倒産する企業はありますし、FXにおける出金拒否は勘違いの可能性や一時期なシステム異常だった可能性もありますので、情報に惑わされないような強いメンタルも必要ですし、実績のあるFX業者を選んで利用することが一番大事です。