これからバイナリーオプションをスタートしようと考えている方のなかには、海外と国内のバイナリーオプションに違いがあることを知らない人も多いでしょう。海外バイナリーオプションと国内のバイナリーオプション業者は単に拠点が異なるだけでなく、運営スタイルにもさまざまな違いがあります。自身のトレードスタイルによっては、国内バイナリーオプションよりも海外バイナリーオプションを利用した方が儲けの確率が各段に上がるため、取引方法の特徴を押さえておきたいものです。
しかし、海外バイナリーオプションには「違法」「やめとけ」といった悪い噂があるのも事実。とくにバイナリーオプション初心者だと、このような口コミに踊らされてなかなかスタートできない場合もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの違いを解説します。なお、当サイトは海外バイナリーオプションでの取引を推奨していますが、今回は国内外の取引所における基礎知識を紹介しているため、有益な情報を得られることと思います。これからバイナリーオプションを始める方や、口座開設に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの違い
海外バイナリーオプション業者と国内バイナリーオプション業者の違いを知るために、まずは簡単な表に情報をまとめてみました。
海外業者 | 国内業者 | |
規制 | 低い | 高い |
安全性 | 普通 | 高い |
口座開設にかかる時間 | 数分~数日 | 数分 |
ペイアウト率 | 一定 | 固定 |
銘柄 | 多い | 少ない |
レバレッジ | なし | なし |
判定時刻 | 最短30秒 | 2時間~3時間 |
1日の取引上限 | 上限なし | 12回 |
ボーナス | 多い | 少ない |
税金 | 総合課税(5%~55%) | 申告分離課税(20.315%) |
損益通算 | 不可 | 可能 |
デモ口座 | あり | あり |
大まかにまとめると海外バイナリーオプション業者と国内バイナリーオプション業者には上記のような違いがあります。もちろん細かな点を挙げていけば上記以外にも相違点はありますが、基本的なものを把握することで海外と国内のバイナリーオプションの取引形態を認識でき、口座開設の意思決定に役立つと思われます。
主な海外バイナリーオプション
- ハイローオーストラリア
- theoption
- FIVE STARS MARKETS
- bi-winning
- ブビンガ
- zentrader
主な国内バイナリーオプション
- GMOクリック証券(外為オプション)
- 楽天証券(楽オプ)
- 外為どっとコム(外貨ネクストバイナリー)
- FXプライム byGMO
- IG証券(バイナリーオプション)
- ヒロセ通商(LION BO)
- トレイダーズ証券(みんなのオプション)
ここからは、海外と国内業者の大きな違いを解説していきます。
規制・安全性
海外のバイナリーオプション業者の大半は日本の金融庁登録をしていないため、適切なサービスを提供できません。これにより海外のバイナリーオプション業者は、運営会社の拠点が置かれている国の金融取引法に乗っ取ってサービスを提供しています。
一方、国内バイナリーオプション業者は、2013年に「ギャンブル性の高い取引」として規制が入りました。詳細は、以下のように定めてあります。
バイナリーオプション取引は、投資損失が一定額に留まることから、他の形態のオプション取引に比べても、なお一層、投資者を安易な投資に導く可能性があり、そうした金融先物取引を、顧客における過度の投機的取引を未然に防ぎ、健全な金融商品取引が行われる環境の整備に努めるという本協会の会員における基本的な業務姿勢の下で、どのように取り扱うべきか、具体的な論点を整理し、自主規制としての対応を検討する必要が生じ、自主規制部会と業務部会の承認を得て、バイナリーオプションワーキンググループを設置しました。
引用元:個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則に係るガイドライン
この規制によって、国内バイナリーオプションでは以下の事項が適用されるようになっています。
禁止事項
・短期取引のハイローの禁止
・取引時間と判定時刻間隔の変更
・運営による総取りの禁止
・売り買いの両方による価格提示に変更
・知識確認テストの実施
国内バイナリーオプションには上記のような金融取引法の規制があるため、捉え方次第では安全といえるかもしれません。しかし、「あまり得しない、うまみを感じない」と感じる場合は、海外バイナリーオプションを選択肢に入れるのが賢明です。
取引の仕組み
前提として、海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションでは取引の仕組みが違います。海外バイナリーオプションは取引ルールが非常にシンプルで、判定時間を迎えた時に現状のレートより上がっているか、下がっているかを予測します。値幅の予測が不要で、単純に上がるか下がるかを決めれば良いだけのため、初心者でも気軽に始めることができます。
一方の国内バイナリーオプションは、現状のレートから上がるか下がるかではなく、数時間後の為替が投資家自身で設定した目標レート以上か以下かを予測する取引となります。バイナリーオプション初心者の場合、値動きを正確に予測しなければならないという点では、難しさを感じるかもしれません。
口座開設
以前、国内バイナリーオプションは口座開設して取引ができるまでには最短2~3日必要でした。しかし、最近は数分で開設可能な業者も出てきています。これに対し、海外バイナリーオプション業者は必要な会員情報さえあれば、ものの数分で口座開設が可能です。そのため、1分1秒でも早く取引を始めたい人は海外バイナリーオプションがおすすめと言えるでしょう。
また、国内バイナリーオプションでは口座開設時に投資経験や投資に関連した最低限の知識を確認する「知識確認テスト」を実施するのが規則となっています。国内バイナリーオプション業者でバイナリーオプション取引を行うときは、知識認識テストに合格しなければ口座開設や取引ができません。言い換えれば、最低限の投資知識が必要で、「投資経験はないけれど、バイナリーオプションをやってみよう」というのは不可能ということです。
ペイアウト率
国内バイナリーオプションでは、ペイアウトされる金額が1,000円などに固定されており、オプションの購入代金のほうが変化する形式です。一方海外バイナリーオプションでは、投資額は自由に変更可能で、取引ごとに決められたペイアウト倍率に沿って配当を受け取れます。
ちなみに、バイナリーオプションの利益は「投資金×ペイアウト率-投資金」で計算が可能です。たとえば5,000円投資してペイアウト率が1.8倍のケースでは、「5,000円×1.8倍-5,000円=4,000円(利益)」となります。
銘柄
海外バイナリーオプションでは、約20種類の銘柄・通貨ペアで取引できるのに対し、国内バイナリーオプションでは4〜8種類の通貨ペアしか選べません。取引銘柄が豊富であればあるほど選択の幅は広がりチャンスを掴みやすくなるため、海外バイナリーオプションは非常におすすめです。
とはいえ、バイナリーオプション初心者の場合はそれほど沢山の銘柄がなくても基本的な銘柄を取り扱っていれば問題はありません。まずは1〜2種類の通貨ペアに絞って相場分析を行い、予測精度を上げてから複数の銘柄にチャレンジするのがよいでしょう。
判定時刻
海外バイナリーオプション業者での判定時間は、30秒~1日です。短時間だと30秒のほか1分、5分、15分も選択可能で、1日何度でも取引できます。一方、国内業者の判定時間は2時間あるいは3時間となり、業者によっては1日8〜12回の取引制限が設けてあります。
国内バイナリーオプションは規制強化により極端に短い時間での取引は禁止されているため、取引回数をこなして上達を目指したい方には不向きでしょう。
ボーナス
海外バイナリーオプションでは、取引においてさまざまなボーナス・キャンペーンを実施しています。ボーナスはトレーダーにとって大きなメリットになると同時に、少ない資金から取引が始められるのも特徴です。
たとえば、海外バイナリーオプション業者のなかでも有名な「ハイローオーストラリア」では、常時5種類のボーナス・キャンペーンが実施されています。
以下の表は、ハイロ―オーストラリアで行われるキャンペーンを一覧にしてまとめたものです。
公式or非公式 | ボーナス額 | 有効期限 | 付与時期 | 出金 | |
口座登録キャッシュバック | 公式 | 5000円 | なし | 口座開設後の初回入金後 | 不可 |
ハイローポイント | 公式 | 3円~5万円 | 1ヶ月間 | 月初め | 不可 |
ジャックポット | 公式 | 5000円~50万円 | なし | ランダム | 不可 |
養分ボーナス | 非公式 | 5000円~10万円 | 原則1ヶ月間 | 月初め | 不可 |
VIPボーナス | 非公式 | 25000円~10万円 | 1ヶ月間 | 15日 | 不可 |
口座開設ボーナスは単に口座を開設するだけで資金が手に入り、入金ボーナスはトレーダーが資金を入金する際に追加ボーナスを受け取れます。国内バイナリーオプションではこのようなキャンペーンが少ないため、頻繁に取引を行うトレーダーにとって、海外バイナリーオプションは非常に魅力的といえるでしょう。
税金・損益通算
バイナリーオプションで得た利益は、すべてを自分の懐に入れられるわけではありません。当然ながら出た利益は課税対象となり、いかなる場合も逃れられないと覚えておきましょう。ただし、海外と国内バイナリーオプションでは納税方式が違うため、かかる税金が異なります。
まず海外バイナリーオプションは、他の所得と合算して税金を計算する「総合課税」となります。この場合、企業勤めの方なら自身の給与やその他の収入と、バイナリーオプションの収入を合算して税金を計算する必要があります。
具体的には、所得を合計したうえでそれぞれの所得控除を差引き、それに累進課税率を乗じたものです。課税される所得金額は5~45%+住民税10%となり、最大で55%も納税しなければなりません。すなわち、自身の収入合計額が高ければ高いほど、税金も高額になるということです。
所得税の税率
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
※参照:国税庁ホームページ所得税の税率
一方、国内バイナリーオプションは「申告分離課税」となり、他の所得と分けて税額を計算できます。納税する税金は一律の20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計)です。
ちなみに国内バイナリーオプションでは、損失が出た時は3年間繰り越せるので、3年以内に出た利益と相殺して節税できます。一方、海外業者では損失の繰越制度は使えません。
まとめ
海外バイナリーオプションと国内のバイナリーオプションの違いについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
海外バイナリーオプションには国内取引所に比べてメリットが多く、危険な要素もさほど感じられません。「バイナリーオプションは怖い」「ギャンブルだ」という人の多くは、金融法規制の有無や評判・口コミに惑わされているだけと思われます。
しかし、投資は自己責任が基本となりますので、余剰資金を使って無理のないバイナリーオプション取引を行いたいものです。その点、海外のバイナリーオプションであれば、豊富なボーナス・キャンペーンや高いペイアウト率を上手に活用することで、効率的に利益を出せる可能性は高まります。
「1万円がいきなり100万円になる」といった夢のようなことはほとんどありませんが、コツコツやれば利益を積み重ねていけます。ぜひこれを機に海外バイナリーオプションを検討してみてはいかがでしょうか。