XMTrading スワップポイントを活かす方法|高金利通貨・CFD・3倍デーの攻略法

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FX取引において見落とされがちなのが「スワップポイント」。スワップポイントは、ポジションを持ち続ける限り日々の損益に直結します。高金利通貨を買えばプラス、低金利通貨を買えばマイナスになるなど、選ぶ通貨ペアや方向性によって効果は大きく変わります。

XMTradingではスワップポイントも取引条件の一部として明確に提示されており、短期トレーダーにとってはコスト要因、長期投資家にとっては収益源として意識すべき要素です。

ここでは、XMTradingにおけるスワップポイントの仕組みや特徴を整理し、実際の取引でどう活かせるかを解説していきます。

スワップポイントとは何か?

スワップポイントとは、通貨ペアを日をまたいで保有した際に発生する「金利差調整額」のことを指します。各国の通貨には政策金利が存在し、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ることで、その差額分を受け取れる仕組みです。逆に、低金利通貨を買って高金利通貨を売るポジションを持つ場合には、差額分を支払わなければなりません。

具体的に言えば、日本円は長年にわたり低金利で推移してきたため、円を売ってオーストラリアドルやメキシコペソなどの高金利通貨を買えば、スワップポイントがプラスとなって毎日利益が積み上がります。一方で、円を買って高金利通貨を売るポジションを持つと、逆にスワップコストが発生し、日々マイナスが増えていく仕組みです。このように、スワップポイントはポジションを保有する限り必ず関わってくるため、特に中長期のトレーダーにとっては無視できない要素となります。

XMTradingでも、このスワップポイントは取引条件の一部として明確に提示されています。公式サイトやMT4/MT5の気配値画面で各通貨ペアごとのスワップが確認でき、買いポジションと売りポジションで数値が異なるのが特徴です。また、FXにおける世界共通の慣例として、水曜日の取引では「週末をまたぐ調整」として3日分のスワップが付与されます。この仕組みを知らないと、「なぜこの日だけ急に多く引かれたのか」と誤解する初心者も少なくありません。

XMTradingにおけるスワップポイントの位置づけは、「短期派にとってはコスト」「長期派にとっては戦略の一部」といえます。たとえばデイトレードやスキャルピング中心のトレーダーにとっては、日をまたいでポジションを持ち越すこと自体が少ないため、スワップはほとんど影響しません。むしろ、意図せず保有が長引いた際に「余計なコスト」として負担になることがあります。逆に長期トレーダーやスイング派にとっては、スワップが利益源となる可能性があり、金利差を味方につけることで中長期の運用効率を高められます。

ただし注意すべきは、スワップポイントの数値は常に固定ではなく、各国の金利政策や市場状況に応じて変動する点です。中央銀行の利上げや利下げが発表されると、わずかな差でもスワップの方向性が逆転することがあります。そのため「高金利通貨だから必ずプラスになる」と安易に考えるのは危険です。XMTradingでも日々の更新で数値が変わるため、取引の際は必ず最新のスワップを確認することが欠かせません。

XMTradingのスワップポイントの基本仕様

XMTradingでは、通貨ペアとCFD商品それぞれにスワップが設定されており、発生ルールや付与タイミングを理解することで、思わぬ損失を避けたり、逆に収益源として活用することが可能になります。

通貨ペアにおけるスワップの付与ルール

通貨ペアでは、各国の政策金利の差に基づいてスワップポイントが決まります。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを持てばプラスのスワップが発生し、逆に低金利通貨を買って高金利通貨を売ればマイナスのスワップとなります。たとえば「USD/JPY」を買い持ちした場合、米国の金利が日本より高ければプラスのスワップが付与されます。

XMTradingの特徴として、通貨ペアごとに「買いスワップ」と「売りスワップ」が個別に設定されている点が挙げられます。取引プラットフォーム(MT4/MT5)の「気配値表示」で確認できるため、エントリー前に必ずチェックしておくと安心です。

CFD商品におけるスワップの付与ルール

CFD商品(株価指数・エネルギー・貴金属・仮想通貨など)にも、スワップポイントに相当する「オーバーナイト金利」が存在します。これは通貨ペアのような金利差ではなく、証拠金取引の資金調達コストとして計算されるもので、保有ポジションを日をまたいだ場合に自動的に加算または減算されます。

株価指数CFDの場合、一般的に「買いポジションではマイナス」「売りポジションではプラス」になることが多いですが、市場状況や証券会社ごとの条件によって変動します。金や原油といった商品CFDも同様に、保有コストとして日々反映される点に注意が必要です。

スワップポイント発生のタイミング

スワップポイントは、ポジションを「ニューヨーク市場のクローズ時間(日本時間で午前7時頃、夏時間は午前6時)」まで保有していた場合に発生します。そのため、短期トレーダーでも意図せずポジションを持ち越した場合にはスワップが発生することになります。

また、世界共通のルールとして「水曜日のスワップは3日分」付与されます。これは週末(土日)の市場休場分を前倒しで調整するためで、ポジションの保有コストに大きく影響する要素です。初心者が「水曜だけスワップが大きく動いた」と驚くことも少なくありませんが、これは特別な手数料ではなく、制度上の調整にすぎません。

XMTradingにおける代表的なスワップイメージ

商品種類 銘柄例 買いスワップ(目安) 売りスワップ(目安) 備考
通貨ペア USD/JPY +数ポイント -数ポイント 米金利>日金利の状況で買い有利
通貨ペア AUD/JPY +数ポイント -数ポイント 高金利通貨ペアの代表例
株価指数CFD 日経225 -数ポイント +数ポイント 買いはコスト負担、売りはプラスになりやすい
貴金属CFD XAU/USD(金) -数ポイント +数ポイント 保有コストが大きめ
エネルギーCFD WTI原油 -数ポイント +数ポイント 商品特性でマイナスになりやすい
仮想通貨CFD BTC/USD -数ポイント -数ポイント 変動幅が大きく長期保有には不利

※スワップ数値は市場金利やXMTradingの条件により毎日変動するため、実際にはMT4/MT5で確認する必要があります。

XMTradingのスワップポイントは高い?低い?

XMTradingのスワップは、他社と比較して特に高いとは限らないですが、それでも金利差が大きい通貨ペアでは魅力的な収益源となりうる水準です。とくに新興国通貨FX(例:トルコリラや南アフリカランド)では高スワップが目立ちますが、一方で為替変動リスクも高くなるため注意が必要です。

またXMTradingには、KIWAMI極口座というスワップが発生しない口座タイプもあります。スワップによるコストを避けたい短期トレーダーや、長期保有でもスワップ負担を抑えたい場合には有効です。

以下に、XMTradingにおける主要通貨ペアのスワップ事例を、日本円換算の目安も含めてまとめました。なお、数値は変動するため最新の確認はMT4/MT5や公式計算機を活用しましょう。

主要通貨ペアスワップ事例

通貨ペア ロング(買い)スワップ (pips/円換算目安) ショート(売り)スワップ (pips/円換算目安)
USD/JPY +12 pips(+1,200円) –29.05 pips(–2,905円)
EUR/JPY +14.08 pips(+1,408円) –23.62 pips(–2,362円)
GBP/JPY +22 pips(+2,200円) –35.68 pips(–3,391円)
AUD/JPY +6.21 pips(+621円) –16.31 pips(–1,749円)
NZD/JPY +9.78 pips(+978円) –19.28 pips(–1,782円)
CAD/JPY +11.77 pips(+1,177円) –21.49 pips(–2,063円)
EUR/USD –7.19 pips(–1,088円相当) +1.2 pips(+168円相当)

これらのデータを踏まえると、XMTradingのスワップポイントにはいくつかの傾向が見えてきます。まず、円を売って高金利通貨を買う、いわゆる「円キャリートレード」ではプラスのスワップが得られやすく、特にGBP/JPYのような通貨ペアでは比較的大きなスワップ収益が期待できます。

一方で、逆に円を買って高金利通貨を売るショートポジションを持つと、マイナススワップの負担が重くなりやすく、場合によっては毎日数千円単位のコストになることもあります。

また、EUR/USDのようなドルストレート通貨ペアでは、スワップポイントの差は比較的小さく、プラス・マイナスともに影響が限定的です。つまり、スワップの大きさは通貨ペアの金利差に大きく依存し、取引方向によって収益にもコストにもなり得るという特徴があります。

スワップを「高い」「低い」で判断しない視点が重要

スワップポイントを評価する際、多くのトレーダーは「この通貨ペアはスワップが高いから有利」「低いから魅力がない」といった数値の大小だけで判断しがちです。しかし実際には、スワップがどれだけ自分のトレードスタイルと合っているかを基準に考えることの方が重要です。

たとえば、長期保有で利益を積み上げたいトレーダーにとっては、プラススワップが得られる通貨ペアをロングで持つことが有効です。特にUSD/JPYやGBP/JPYのようなペアでは、日々のスワップが収益として蓄積されるため、為替差益と合わせて安定した利益を狙いやすくなります。ただし、為替変動による含み損が膨らむとスワップ収益が帳消しになるリスクもあるため、相場環境や金利政策の変化を注視する必要があります。

一方で、短期売買を中心とするトレーダーにとっては、スワップはほとんど意識すべきポイントではありません。数分から数時間で取引を完結させるスキャルピングやデイトレードでは、スワップの影響はごく小さく、むしろスプレッドや約定力の方が重要です。もし思わぬ持ち越しでスワップが気になる場合でも、XMTradingの「KIWAMI極口座」のようにスワップフリーで取引できる口座を選べば、余計なコストを避けられます。

さらに、「スワップを狙いたいが価格変動リスクは避けたい」というトレーダーにとっては、高金利通貨の利回りは確かに魅力的です。しかし、メキシコペソやトルコリラといった新興国通貨は相場のボラティリティが大きく、スワップで得た利益以上に値動きで損失を被るリスクも少なくありません。そのため、証拠金には十分な余裕を持たせ、ロスカットを避けられる資金管理が必須です。スワップを武器にするつもりが、管理不足で逆にリスク要因になることは避けなければなりません。

要するに、スワップは単に「高いか低いか」で一喜一憂するものではなく、自分のトレードスタイルやリスク許容度と照らし合わせて「どのように活かせるか」を考えるべき条件です。数字を表面的に追うのではなく、実際の運用でどのような影響を及ぼすかを理解することで、スワップは強力な武器にも、無視できる小さなコストにもなり得ます。

スワップポイントを活かした長期運用戦略

スップポイントでは、特に高金利通貨ペアをロング(買い)で保有すると、毎日プラスのスワップを得られるケースがあります。この仕組みを利用すれば、為替変動による値上がり益を狙うだけでなく、インカムゲイン(保有による収益)を積み上げる長期運用戦略が可能になります。

ただし、金利差に魅力がある一方で、相場の急変や新興国通貨特有のリスクも存在するため、適切なリスク管理を組み合わせることが不可欠です。

高金利通貨ペアでのインカム狙い

代表的な高金利通貨ペアには、メキシコペソ/円(MXN/JPY)、トルコリラ/円(TRY/JPY)、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)などがあります。これらの通貨は政策金利が高いため、日本円のような低金利通貨を売って組み合わせると、ロングポジションでプラススワップを得やすいのが特徴です。

たとえば、メキシコペソ/円を長期で買い持ちした場合、為替レートが大きく動かなくても、毎日のスワップポイントが積み上がることで収益源となります。特にXMTradingのようにスワップポイントを日々明確に提示している業者では、どれくらいの期間保有すればどの程度のスワップが得られるかを計算しやすく、戦略が立てやすい点が魅力です。

ただし、「スワップポイント狙い」だからといって安易にポジションを積み増すのは危険です。高金利通貨は金利差が大きい分、経済や政治の不安定要因を抱えているケースが多く、為替レート自体のボラティリティが高い傾向があります。スワップで得られる利益以上に、相場の急変で含み損を抱えてしまえば元も子もありません。

リスク管理法のポイント

リスクを管理する方法としては次のようなものがあります。

ロットサイズを小さく抑える

高金利通貨は値動きが荒いため、証拠金に余裕を持たせることが最重要です。たとえ毎日数百円のスワップが得られるとしても、レバレッジを効かせすぎれば一度の下落で数万円規模の損失が発生します。ロットを抑え、長期的に保有できる水準で運用することが肝心です。

複数の通貨ペアに分散する

メキシコペソだけ、トルコリラだけといった単一通貨に依存すると、その国の政策変更や地政学リスクに直撃を受けます。メキシコペソ、南アフリカランド、オーストラリアドルなど複数の通貨を組み合わせることで、特定通貨のリスクを緩和できます。

スワップの付与ルールを把握する

特に水曜日には「週末分を含めた3日分のスワップ」が付与されます。これを理解しておかないと、想定以上にスワップが加算・減算され、資金管理を誤る可能性があります。長期戦略ではこうしたルールを前提に計算しておくことが重要です。

為替変動リスクへの備え

スワップ収益を目的にしていても、為替レートの下落で含み損を抱えれば心理的にも資金的にも圧迫されます。ロスカットラインを意識した資金配分を行い、場合によってはヘッジ取引(別口座で逆ポジションを持つなど)も検討しましょう。

XMTradingでの活用の仕方

XMTradingでは、主要通貨から新興国通貨まで幅広くスワップポイントが設定されています。スタンダード口座やマイクロ口座で高金利通貨を少額から保有し、日々のスワップを積み重ねることが可能です。

また「KIWAMI極口座」ではスワップがゼロに設定されているため、逆にスワップを負担したくない短期トレードに向いています。自分の戦略に合わせて口座を使い分けることで、スワップを“武器”にするか“回避”するかを選べるのは大きな強みです。

スワップコストを抑えるための実践テクニック

FXやCFD取引において「スワップポイント」は、長期保有時に見逃せないコストまたは収益要素になります。高金利通貨をロングで保有すればプラスに働く一方、低金利通貨を買ったり、CFD商品を買い持ちしたりすると、毎日のスワップコストが積み重なって利益を圧迫することもあります。特に短期トレーダーやスイングトレーダーにとって、スワップは気づけば資金を削る要因となるため、いかに抑えるかが重要な課題です。

ここではXMTradingの口座タイプや取引方法を活用した、スワップコストを抑えるための実践的なテクニックを解説します。

KIWAMI極口座を活用してスワップをゼロにする

XMTradingの特徴的な口座のひとつに「KIWAMI極口座」があります。KIWAMI極口座はスワップポイントが一切発生しない(スワップフリー)のが大きな利点です。つまり、日をまたいでポジションを保有しても、金利差によるマイナススワップを支払う必要がありません。
スワップフリー口座のメリットは、短期トレーダーだけでなく、中長期トレーダーにも有効です。例えば、通常の口座で原油や金を買い持ちすると、1日数百円から千円単位のスワップコストが発生しますが、KIWAMI極口座を利用すればこうしたコストを完全に回避できます。

ただし注意点として、ボーナスが付与されない点が挙げられます。そのため、取引余力を広げたい人はボーナス付きのスタンダード口座やゼロ口座を併用し、スワップコストを避けたい取引だけをKIWAMI極口座に割り当てる「口座使い分け戦略」が有効です。

Zero口座でスプレッド+手数料型に切り替える

スワップコストを直接抑えるわけではありませんが、Zero口座を利用して「取引コストの内訳をコントロールする」というアプローチも有効です。Zero口座はスプレッドが0.0pipsからと極めて狭い代わりに、取引ごとに手数料がかかります。

短期売買では、ポジションを長時間保有しないためスワップの影響は少なく、むしろスプレッドの狭さが有利に働きます。スワップを避けるというより、「スワップを気にせずエントリー&決済を繰り返す環境」を整える意味でZero口座は役立ちます。特にスキャルピングやデイトレードで「持ち越しは避ける」というスタイルであれば、Zero口座を活用して総合的な取引コストを最小化できるでしょう。

建玉の持ち方でスワップ負担を軽減する

スワップコストは「どの方向のポジションを、どの通貨で持つか」によって大きく変わります。たとえば、USD/JPYをロングするとプラススワップが得られる一方、ショートすると大きなマイナススワップを支払う必要があります。したがって、スワップコストを避けたい場合は、できるだけマイナススワップが小さい方向で建玉を持つのが基本です。

また、「クロス取引(両建て)」を活用する方法もあります。XMでは同一口座内で両建てが可能で、買いと売りを同時に持つことでスワップを相殺する戦略も理論上は可能です。ただし、両建てはスワップのプラス分とマイナス分の合計が必ずしもゼロにならず、逆に微妙なコスト増になることもあります。そのため「ヘッジ目的」で一時的に利用するのは有効ですが、恒常的なスワップ回避策としては慎重に検討する必要があります。

決済タイミングの工夫

スワップは「ニューヨーク市場のクローズ時間」をまたいでポジションを保有すると発生します。つまり、決済タイミングを工夫すればスワップを回避することが可能です。

デイトレードでスワップを避ける

その日の取引は必ず日本時間午前6時(夏時間は午前5時)までに決済すれば、スワップは発生しません。

水曜の3倍付与を意識する

世界共通ルールとして、水曜日の取引では週末分を含めた「3日分のスワップ」が加算されます。これを知らずに水曜夜にポジションを持ち越すと、予想外に大きなコストを支払うことになります。逆にプラススワップを得たい場合は、水曜を狙って保有を継続するのも一つの戦略です。

このように、スワップは「1日単位のルール」を理解して決済を調整するだけでも、無駄なコストを減らすことができます。

CFD商品での注意と対応策

株価指数やエネルギー、貴金属などのCFD商品は、FX通貨ペアよりもスワップ(オーバーナイト金利)が高額になる傾向があります。特に金(XAU/USD)や原油(WTI)は、買い持ちで大きなマイナススワップが課されるケースが多いため、長期保有には不向きです。

対策としては、

• 短期取引に徹して日をまたがない
• スワップフリーのKIWAMI極口座を活用する
• スワップ負担が軽い方向(例:売り)で取引する

といった工夫が必要です。特にCFDは値動き自体が大きいため、スワップだけでなく証拠金管理も慎重に行うことが求められます。

XMTrading独自の注意点

XMTradingは豊富な取引条件や柔軟な口座タイプで多くのトレーダーに支持されていますが、利用する際には他社以上に気をつけたい独自のルールや特徴があります。特にスワップポイントに関する仕組みは、短期派にとっては思わぬコストに、長期派にとっては利益源にもなり得るため、正しく理解しておくことが欠かせません。

最後に、XMTradingを使う上で押さえておきたい代表的な注意点をお伝えします。

水曜スワップ3倍ルール

XMTradingに限らず多くのFX業者で共通しているルールですが、特に初心者がつまずきやすいのが「水曜日のスワップは3倍」という仕組み。週末(土日)の市場休場分を前倒しで調整するためであり、水曜のニューヨーククローズ時点でポジションを保有していると、通常の3日分のスワップが一度に加算または減算されてしまいます。

プラススワップ狙いであれば一気に収益を増やせますが、マイナススワップ方向でポジションを保有していると、予想以上のコストを負担することになります。とりわけレバレッジを高く設定している場合、この1日の負担で証拠金維持率が急激に低下し、ロスカットに近づいてしまうリスクもあるため要注意です。

CFD商品でのスワップ発生

XMTradingはFX通貨ペアだけでなく、株価指数、エネルギー、金や銀といった貴金属、さらには仮想通貨まで幅広いCFD商品を提供しています。しかし、これらの商品にもFXと同様にスワップポイント(オーバーナイト金利)が発生する点を忘れてはいけません。特に商品系CFDはマイナススワップが大きくなりやすく、例えば金(XAU/USD)や原油(WTI)は買いポジションを保有しているだけで1日あたり数百円〜千円規模のスワップ負担がかかることもあります。株価指数CFDでも同様に、長期で買いを持つとマイナススワップが重くのしかかる傾向があるため、短期売買やスワップフリーの「KIWAMI極口座」との使い分けが重要になります。

マイナススワップ時の影響

XMTradingでは、マイナススワップが発生するケースも珍しくありません。たとえばUSD/JPYをショートすると、日米の金利差から大きなマイナススワップが課されます。こうしたマイナススワップは日々少しずつ資金を削っていき、気づけば含み損と合わせて資金効率を大きく下げてしまうことがあります。

特に長期保有を想定しているポジションでは、スワップが「サイレントコスト」として効いてくるため、最初からスワップ方向を意識した建玉にすることが重要です。逆に、プラススワップ狙いであっても為替の逆行によって損失が膨らめば意味がなくなるため、「為替変動リスクとスワップ収益のバランス」を見極めることが求められます。

スワップシミュレーション(1ロット1か月保有した場合の収支試算)

具体例として、USD/JPYを1ロット(10万通貨)ロングで1か月間保有した場合を想定してみましょう。

仮に1日あたり+12ポイントのプラススワップが付与されるとすると、1日で約1,200円、30日で合計36,000円前後のスワップ収益が積み上がります。逆に同じUSD/JPYをショートで保有した場合、1日あたり–29ポイント(–2,900円)前後のマイナススワップとなり、30日で–87,000円程度のコスト負担となります。つまり、方向を誤ればスワップは「収益の柱」にも「重いコスト」にもなり得るのです。長期運用を考えるなら、必ずプラススワップが得られる方向を意識しつつ、為替変動による含み損リスクとのバランスを取ることが不可欠です。

まとめ

XMTradingのスワップポイントは、長期運用では「稼ぐ」ための収益源となり、短期取引では「回避」すべきコストとなります。さらに口座を使い分ければ、プラススワップを享受しつつマイナススワップを避ける「両立」も可能です。重要なのは、数値の大小ではなく自分のスタイルとの相性を見極め、収益とリスクを最適にコントロールすることにあるといえるでしょう。